特別編・東京マラソン2009 I (スタート)
異様な光景だった。
都会の真ん中で、緊急車両と大会関係の車両以外の車の姿は全く無く、いつもの西新宿であればありえない人数の人々が公道の上でスタートを待っている。
平方さんが待機していたのは、エリアK、すなわち東京都庁第2庁舎と新宿中央公園の間、首都高速4号線新宿入口付近の橋の上。いつもなら数多の車や高速バスが行き交う高速道路の入口も、いつもなら『ETC/一般』などと表示されている幕式標識も『通行止』になっている。
右手にあるマンションのベランダからスタートの様子を眺めている住民の一人が、ロックスターのようにランナーに声援を送ると、ランナーたちはまるでオーディエンスのように一斉に拍手をしたり、大声を上げたり、指笛を吹いたりと、変なテンションになっている。
平方さんはその間にGPSのセッティングを実施。
スタートは9:05の予定から少し遅れ、9:10過ぎになる。
平方さんが動けるようになったのはそこから更に5分後。
新宿NSビル・千葉銀行新宿支店の角を左折し、紙製のハートの花びらが舞う第1・第2庁舎と議会棟の間の道を走る。第1庁舎前に設置されたスターターには石原慎太郎が手を振っている。スピードは、いつもの走りよりだいぶゆっくりだが、この段階ではアップと考えればいい。
やがて、突き当り、新宿アイランドタワーのところを右折し、損保ジャパン本社の角を左折する頃には人々との間隔も若干広がり、スピードも上げやすくなっていった。
ここから先は、このブログらしく、都道・国道ごとに区切って話を進めていくことにしよう。