特別編・肥前鹿島の屈辱I
誤解が無いように先に言っておきます。
別に佐賀県鹿島市に恨み辛みとかはありません。
朝、8時過ぎにホテルを出て、トラムに乗らず、そのままホテル入口で待機していたタクシーに乗り込み、JR長崎駅へ。
8:30発の『かもめ8号』885系に乗り込み、車内でパンとお茶の朝食を摂りつつ、トンネルを抜けた、雨の有明海を眺めている。

前回、博多から長崎に向かった時は、夕陽を観ることが出来たのだが、今回はそれも出来ず。
定刻通り、9:22に。肥前鹿島駅に到着。

博多に向かう人は十数人程いたみたいだが、降りたのは平方さん独りだけ。
そのままタクシーに乗り、スタート・ゴール地点である『林業体育館』に向かう。
タクシーの車窓から見える風景は、いわゆる典型的な日本の田舎町だ。
駅前には商店街と呼べるものは無く、何軒かの商店と住宅があり、県道はそこそこの交通量はあるが、歩いている人の姿はまばらである。
県道沿いにはそこそこ立派な日本家屋が並んであり、その先には水田が広がっている。
東京の多摩地区、特に西側を走っていると、そこが東京ではあれど、田舎であることを感じるのだが、多摩地区はそもそもあまり水に恵まれた土地では無いことから、水田を見かけることはまず無いため、一面の水田はある意味新鮮な風景である。
9:30過ぎに林業体育館に到着。
締め切りが10:00のため、慌てて大会本部でチェックインを済ませる。
それから間もなく、中学生のスタートが行なわれるとかで、スタート地点に行ってみると、先頭で彼らを誘導しているのが白バイではなく、スーパーカブなのにはちょい驚かされた。更に、参加者全員が、雨が降るクソ寒い中、ランニングに短パンという『いかにも陸上部』みたいな恰好で走ることにもダブルで驚かされる。

一方、ハーフマラソンのスタートは12:00のため、林業体育館の中で待つことにしたものの、体育館の中は小中高生や一般の団体でいっぱいで、平方さん個人が入り込む余地は無い。
仕方が無いので、身体をガクガクブルブルさせながら玄関付近の椅子に座って待つことに。
誰一人知人がおらず、参加者一覧を見ても、東京からわざわざ参加するような変わり者は平方さんしかいない。
(ちなみに、平方さんの次に遠い場所からの参加者は山口県とか四国からだ。)
今朝がた、ホテルのサービスで手に入れた朝日新聞と西日本スポーツを端から端まで読むしかあるまい。
いつの間にか、隣のベンチに座っていた小学生の集団が西日本スポーツの存在に気付き、『あ、城島ばい!!』などと言いながら、勝手にWBC日本代表の宮崎キャンプの記事をみんなで読み漁り始めたので、
「読んでもいいけど、一言『読んでもいいですか?』って訊こうね。」
「あっ、すみません。読んでもいいですか?」
「どうぞ。」
良い子たちだ。
雨が降りしきる中、スタート時間が近付いてきたため、賄いのテントの下に移動し、ストレッチを始める。
10分前には集合場所に集まり、GPSのセッティングと音楽の用意を済ませ、スタート地点へ。
12:00になったと同時に、一斉にスタート。しかし…。
ヤバい!!みんな速ぇえええ!!
この時ほど、大会にエントリーしたことを後悔したことは無かった。
(IIへつづく)