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2009年02月22日

特別編・肥前鹿島の屈辱II

このままだと、『足切り』にあって、リタイヤせざるを得なくなってしまう!!

この大会は、約5kmごとに設置されたチェックポイントに、設定された時間内に通過しなければ、その場で失格になってしまうのだ。
しかも、そのハードルは平均10.0km/hで走れば何とか間に合うレベルで、落ち着いて普段のペースで走れば問題は無い筈なのだが、他の参加者たちは平方さんが走るスピードより遥かに速く走っている。
焦った平方さんは、思わず走るスピードを上げる。
しかし、平方さんが思った以上に自身に力が出ない。
段々とスピードが落ち、壮年クラスの爺様達にも追い抜かれる始末。

GPSのディスプレイを確認する。ここまでの平均時速は8.6km/hを指している。
しかし、このペースではいずれどこかのチェックポイントで失格の烙印を押されることとなるだろう。
早くも息が上がり始める。
おかしい。いつもの平方さんならば、これ位の距離で息は上がらない。上がるはずが無い。
しかし、現実は蛭子能収の漫画に出てくるような汗まみれの男が息をゼェゼェさせながら九州の田舎を走っているのだ。

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やがて、ナンバープレートから察するに、陸上自衛隊のものと思われる四輪駆動車に後方から煽られる。
少しイラッとしたが、ペースメーカー代わりと思い、四輪駆動車と同じスピードで走ることにする。しかし、四輪駆動車はスピードを上げたり下げたりの繰り返し。挙句の果てに車線を越えて平方さんを追い越す。
今度は、交通規制中であるのにかかわらず、路線バスにも煽られてしまう。流石に頭に来て、今すぐにでも走るのを中断し、運転手を引きずり降ろしてボコボコにしてやりたい気分だったが、僅かに残った理性と、それどころではないと言う思いとでギリギリ思いとどまり、ひたすら走り続ける。

結局、足切りでリタイアする羽目に。
チェックポイントで係員に止められた瞬間、思わず
『XXXX!!』(自粛)
と叫んでしまった。
数秒もの間、数多の『XXXX!!』(自粛)が、近くの山々をこだましている。

ふと気がつくと、地元のCATVと思われるベータカムが、おそらく放送してはいけないであろう言葉をシャウトしている平方さんの野面をしっかりと押さえている。
この画が、地元のコミュニティチャンネルで使われないことを祈るばかりだ。

今回の反省点
・周囲のスピードに惑わされない(スタート時に飛ばす人の多さに戸惑い、いきなり飛ばし過ぎて体力を想像以上に消費し、失速してしまう。大会でも、独りで走っているものと思え。)
・自分のペースを身体に叩き込む
・それが出来ないのであれば、経過時間と移動距離をモニタリングする

祐徳稲荷神社をサッと観て、速攻で帰ろうとしたものの、次の特急かもめは40分後。ふぅ。

特別編・肥前鹿島の屈辱I

誤解が無いように先に言っておきます。
別に佐賀県鹿島市に恨み辛みとかはありません。

朝、8時過ぎにホテルを出て、トラムに乗らず、そのままホテル入口で待機していたタクシーに乗り込み、JR長崎駅へ。
8:30発の『かもめ8号』885系に乗り込み、車内でパンとお茶の朝食を摂りつつ、トンネルを抜けた、雨の有明海を眺めている。

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前回、博多から長崎に向かった時は、夕陽を観ることが出来たのだが、今回はそれも出来ず。
定刻通り、9:22に。肥前鹿島駅に到着。

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博多に向かう人は十数人程いたみたいだが、降りたのは平方さん独りだけ。
そのままタクシーに乗り、スタート・ゴール地点である『林業体育館』に向かう。
タクシーの車窓から見える風景は、いわゆる典型的な日本の田舎町だ。
駅前には商店街と呼べるものは無く、何軒かの商店と住宅があり、県道はそこそこの交通量はあるが、歩いている人の姿はまばらである。
県道沿いにはそこそこ立派な日本家屋が並んであり、その先には水田が広がっている。
東京の多摩地区、特に西側を走っていると、そこが東京ではあれど、田舎であることを感じるのだが、多摩地区はそもそもあまり水に恵まれた土地では無いことから、水田を見かけることはまず無いため、一面の水田はある意味新鮮な風景である。

9:30過ぎに林業体育館に到着。
締め切りが10:00のため、慌てて大会本部でチェックインを済ませる。
それから間もなく、中学生のスタートが行なわれるとかで、スタート地点に行ってみると、先頭で彼らを誘導しているのが白バイではなく、スーパーカブなのにはちょい驚かされた。更に、参加者全員が、雨が降るクソ寒い中、ランニングに短パンという『いかにも陸上部』みたいな恰好で走ることにもダブルで驚かされる。

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一方、ハーフマラソンのスタートは12:00のため、林業体育館の中で待つことにしたものの、体育館の中は小中高生や一般の団体でいっぱいで、平方さん個人が入り込む余地は無い。
仕方が無いので、身体をガクガクブルブルさせながら玄関付近の椅子に座って待つことに。
誰一人知人がおらず、参加者一覧を見ても、東京からわざわざ参加するような変わり者は平方さんしかいない。
(ちなみに、平方さんの次に遠い場所からの参加者は山口県とか四国からだ。)
今朝がた、ホテルのサービスで手に入れた朝日新聞と西日本スポーツを端から端まで読むしかあるまい。
いつの間にか、隣のベンチに座っていた小学生の集団が西日本スポーツの存在に気付き、『あ、城島ばい!!』などと言いながら、勝手にWBC日本代表の宮崎キャンプの記事をみんなで読み漁り始めたので、
「読んでもいいけど、一言『読んでもいいですか?』って訊こうね。」
「あっ、すみません。読んでもいいですか?」
「どうぞ。」
良い子たちだ。

雨が降りしきる中、スタート時間が近付いてきたため、賄いのテントの下に移動し、ストレッチを始める。
10分前には集合場所に集まり、GPSのセッティングと音楽の用意を済ませ、スタート地点へ。

12:00になったと同時に、一斉にスタート。しかし…。

ヤバい!!みんな速ぇえええ!!
この時ほど、大会にエントリーしたことを後悔したことは無かった。

(IIへつづく)

2009年02月21日

特別編・大浦海岸通りから稲佐山山頂


大きな地図で見る

旧HSBC長崎支店前から、稲佐山の頂上まで走ることに。
国道499号線をJR長崎駅直前まで北上し、旭大橋を越えて稲佐山の登山道へ。
観光名所なだけに、山頂近くまで片側1車線の道路が整備されている一方、観光名所でありながら、中腹あたりまで、斜面には数多の住宅やアパートメントが建ち並んでいる。
坂道はかなりきつく、速度も、ジョギング程度から、速歩き程度の速さになってしまう始末。
一般車の乗り入れは、9割方登ったところにある稲佐山公園の駐車場まで。
ここから先は、タクシーや工事車両といった、公共性の高い車両しかはいれない。一般車両は、以前、さだまさしが毎年8月6日に実施していたフリーのフェスや、スカイジャンボリーが実施されている屋外ステージがある稲佐山公園の駐車場に停め、そこからは徒歩で登らなくてはならない。
平方さんは、一般の観光客が通る階段を避け、車道を走ることに。
ところが、道路には街灯どころか道路鋲(びょう)すら無く、暗闇の中、満天の星のあかりだけを頼りに、心の中で、『どうか、前方からけむくじゃらのクマさんが出没したり、後方から、白装束を着た女性の幽霊がありえないスピードで追いかけて来ませんように』などと祈りながら、最後の力を振り絞って頂上に向かって走っていく。

結局1時間15分かけて稲佐山山頂にある展望台まで辿り着く。
円筒状の展望台の中にはJR武蔵野線・南武線府中本町駅近くにある、東京都道18号線の歩行者・自転車専用橋や、原宿にあるKDDIデザイニングスタジオのように、内側の壁にそって緩やかなスロープがあり、そこを伝って屋上まで登っていく。

1時間15分かけて辿り着いた先には、満天の夜空のような夜景と、夜景のような満天の夜空でした。

1,000万ドルの夜景。米ドル?


屋上に到着して困ったことが一つ。

『つがい』がいることに関してはある程度予想が出来ていたので別に良いのだが、走っている間に発汗し、温まった身体が、山独特の風に吹かれ、汗の水分による気化熱によって段々冷えてくるに従い、しんどくなってしまい、結局帰りは、素直に22:00発最終のロープウェイで降りることに。
片道チケットを買う際、売場のにいちゃんは、往復チケットを持っていない平方さんを見て怪訝そうな顔をしながら、
「車を駐車場に置きっぱなしということは無いですか?」
という質問をしてくるのは分かる。おそらく、盗んだ車・バイクで走りだし【(C)尾崎豊】、それを駐車場に放っていく輩でもいたのだろう。
しかし、
「往復チケットば買わなくて大丈夫ですか?片道で大丈夫ですか?」
と訊いて来た時は流石に面食らった。
山頂から往復チケットを使って往復していたら、一生稲佐山から出られなくなる。
「ちなみに、麓から山頂まで走って来たので。」
と言ったら、軽く引いていたな。